【世界観】

 

 

時は江戸時代。

 

物語の舞台は、誰もが知る日本国本州から幾分離れた巨島である。
行き来の難しい海域に囲まれており、本土では「鬼ヶ島」などと揶揄される。

 

しかしそこは開発途上の廃れた辺境というわけではない。
むしろ本土より文化も技術も発展した都があり、太平洋側からは入港しやすいことから異人の出入りが盛んで、南蛮文化や外来語も飛び交っている。多様なのは民族だけではなく、孤島という環境が生んだ固有の生態系があり、さらには魑魅魍魎の類も人間社会の内に巣食っている。

 

多様性に比例して主張は増え、争いも増える。島全体、治安がいいとは言えなかった。

そんな混沌に研ぎ澄まされた生物たちは、本土の民より遥か高みへにその能力を伸ばした。本土の人間では太刀打ちし難い坩堝(るつぼ)故に、惨めに踏み潰される過酷な流刑地として本土から重罪人が流されるのである。

 


現在、鬼ヶ島は天下統一合戦で炎上していた。
島の二大勢力の内 黒い「事実」の絶えない大名が、手段を選ばず中小国を掌握していく。
一方の白い大名は、誰も涙を流さずに済む美しい世界を目指して、血飛沫の上の蹂躙を決して許しはしない。信念を共にする有志を募り、勇気ある正義のヒーローたちが黒い巨悪に立ち向かう!

 

ところがどっこい、当作主人公・雅々が所属するのは、黒い大名の最も闇深い組織「万冥衆(ばんめいしゅう)」!
っつーか、人間の言う正義と悪って何よ?

動物目線で人の世の矛盾を切り倒す迷走録!
 
 
※↑のはずが本編を描けていないのでそういう体でイラストなどご覧ください。笑